ワタクシは、今までほとんどPENTAXのレンズしか知らなかった。
よくも悪くも中庸というか、小型軽量ではあるけど35mm用はとりたてて
可もなく不可もなくの描写だと思う。(高級なレンズは一本も持ってないけど)
645も小型軽量化のためか、あまり好きな描写ではなかった。
67用はさすがに素晴らしい描写だと思う。
頂きモノのニコンFについてきたニッコールはさすがに設計が古く、それなりに収差はあるし
開放ではかなり甘い。
それ以外はPENTAX以外のレンズはコンパクトカメラに付いているレンズばかり。
というわけで、一眼レフ用で新しい設計のものは、このツァイスのバリオゾナーが
初めてということになる。
カタログデータによると、このレンズ、直径が85mm重量が640gある。
フィルター径は82mm。
なんでも非球面レンズを2枚、異常分散レンズを2枚も奢っているらしい。
それでいて、明るさは3.5-4.5と抑えてある。
価格は税抜きの定価が125,000円。
ここら辺が「純国産」のレンズとの設計思想の違いなんだろうなぁ・・・
恐らく日本のメーカーだったら明るさを2.8にし、その代わり多少の収差には
目をつぶる設計にするだろうと思われる。
このバリオゾナーの一番気に入った点は、とにかく当時としては高倍率なズームでありながら
ディストーションが単焦点並に抑えられているという点である。